佐久に住む者として、そして共に佐久でスィーツのハーモニーを奏でるブレーメン隊の一員として、
どうしてもスカウトしたい食材がありました。
それは「青ばつ(青大豆)」です。
「青ばつ」は一般的に青大豆と呼ばれている豆で、お正月をはじめ、佐久地域で古くから食されている郷土食材です。
馴染み深い「青ばつ」ですが、脇役としての知名度は高い一方、主役にはなかなかなれません。
おそらく恥ずかしがりやさんなのでしょう。
私は、そんな恥ずかしがりやの「青ばつ」に、スポットライトを当てたいと思いました。
しかし、繊細なこの淡い緑色は、光が苦手。 儚く、すぐに変色してしまうのです。
添加物を使わずに色と風味を保つことはできないか?
その夢に私はどれだけの月日をかけたことでしょう。
研究を重ね、やっと主役級「青ばつのあんこ」が完成しました。
これをモンブランに、そして焼き菓子に。
お客様の喜ぶ顔を見ることができたなら、きっと「青ばつ」も喜んでくれるでしょう。
「青ばつ」とブレーメンの物語。
日本で唯一の物語の味を ご堪能ください。